フロアコーティングの施工を成功させる秘訣があるとしたら、私ならそれは徹底した事前清掃だと思います。新築のフローリングでもしっかりとした洗浄を行うことで表面の目に見えないような汚れを取り除くことができます。

住宅の建築中にはさまざまな業者が、室内であらゆる作業を行ないます。もちろんフローリングにはシートなどで汚れがつかないようにするものですが、シートを取り除いたあとも小規模な工事や、手直し・補修、検査などで沢山の人が入室します。

このことは住宅を建築する業者も販売する業者も熟知していますので、お引渡し前には必ず室内の清掃、通称「新築清掃」を行ないます。けれども新築清掃は主に見た目をキレイにすることであり、実際にはフローリングについた皮脂や手垢など脂溶性の汚れまでは落とせていないのです。それは安い賃金で数をこなさなくてはいけない新築清掃業者に求めるのは酷な微妙な汚れではあります。

フロアコーティングは事前清掃が大事

フロアコーティングの際はこのような目に見えない汚れまでも取り除くことで、清潔な状態でコーティングできます。また、こちらがもっとも重要なことですが脂溶性の汚れを落とす「脱脂」をすることでコーティング剤はより強固にフローリング素材に密着するのです。

その結果、剥がれなどの不具合が発生しにくくなります。下の写真は事前清掃前のフローリングです。一見とてもキレイですし実際に何も問題ないと思います。

事前清掃前のフローリング

ところが、当社のやり方で洗浄するとバケツの水がこんなに茶色く濁ります。

フローリングの汚れ

ここまで、フローリングを洗浄することは毎度大変な労力ですがコーティング剤が設計されたとおりの効果を発揮させるためには必要なことだと信じています。

下の写真はフロアコーティング施工後のものです。(周りの緑テープはマスキングテープといってコーティング剤が付着しないようにするための処置です。)

フロアコーティング後

こちらは東京都西東京市の新築一戸建て現場でのガラスコーティング現場のものです。大建工業のサンロードアートというシートフローリングですがあまり艶ピカにすると木目のオレンジ色が濃くなり全体的に褐色になるのですが、ガラスコーティングの淡い艶だとホントいい感じだと思います。(これは個人的感想ですが…)