東京都中野区は中央にお住まいのI様よりフロアコーティングの依頼を受けました。築16年の一戸建て住宅です。

最初のお問い合わせは、猫を飼っておられるため細かな爪痕やキズが無数にあるということ、ワックスは過去に一度業者に頼んだだけ、ということでフローリングの劣化度合いを実際に訪問して確認していただきたいとのことでした。

現地確認したところ

早速、訪問して現状を確認させていただいたところフローリング表面には確かに細かなキズはあるものの大きな問題はありませんでした。

大きな問題とはフローリングの表面素材の割れ(クラック)や剥がれのことです。たいていのフローリングは今では突板フローリングといって木材を薄く剥いだシート状の板が表面素材(専門的には化粧板といいます)に使用されます。紙一枚分ほどの薄い素材が貼り付けられているのですから日差しや湿気、家具による擦れなどで損傷を受けることがあるのです。

フローリングに損傷があると特別なリペアを要したりしますが、幸いにもそのような状態にはなく比較的良いコンディションでした。

スウィング施工

フロアコーティングの際に移動を要する家具家財があるけれども移動するスペースがない場合があります。(この場合の移動スペースとは和室など施工しない部屋のことになります。)そういったケースでは施工する部屋内で左右に家具を移動しながら施工作業を行ないます。

家具移動を伴うコーティング

今回ご注文いただいたフロアプロテクトAPは速乾タイプのため塗布後60分~90分で歩行可能程度まで硬化します。そのため家具を移動して空けたスペースをコーティングして硬化を確認したら、今度はコーティングしたスペースに家具を移動して新たに空けたスペースをコーティングします。

事前の床クリーニングでも同様に部屋内で家具移動しますので、一括で隣接する和室などの空きスペースに移動できてしまう場合とくらべて大変は大変です。

上の写真のように通常は部屋の中央を境にして家具移動します。手前の空けたスペースが最初に作業するエリアです。

うまく仕上げることができました!

新築の入居前コーティングと比べると、入居してからのコーティングは家具移動や床クリーニングなどを伴いますので施工にはある程度の経験やスキルが必要になります。幸いにも当社の場合は現在お住まいの家へのフロアコーティングを依頼いただくことが多くいままで沢山の経験をさせていただきました。施工前に現地で段取りをするのですが昔はあーしよう、いやあーしたほうがいい、など中々決まらないこともありました。最近では経験値が上がり段取りはいたってスムーズ!

下写真はクリーニング後、コーティング前のフローリングです。

コーティング前

こちらはコーティングをした後の写真です。

コーティング後

フロアプロテクトAPは艶を抑えた仕様もありますが、今回はお客様の希望でグロス(艶あり)仕様です。きれいな光沢感がでていますね。

お客様から玄関タイルについても相談をうけ、タイルコーティングすることになりました。下写真はコーティング後のものです。

タイルコーティング後

玄関ドアの手前部分が施工した箇所です。外のタイルと比べると程々の艶感がでています。玄関タイルも非常に汚れやすく、染み込んだ汚れを落とすのは難しいですからコーティングはお勧めです。

これから何年もお世話になるマイホームですからコーティングを活用してケアーするのは結果として経済的でエコだと思います。ひどい状態に陥ると交換せざるを得なくなりますから多額の費用もかかりますし、いままでのものは廃棄しなくてはなりません。

入居中でも家具移動しながら、きちんと事前清掃してコーティングしますので是非ご検討ください!