フローリングが劣化すると起こる症状とは

フローリングは床材として使用することを前提に開発されたものですから基本的には丈夫にできています。ところが万物がそうであるように消耗や劣化がしないわけではありません。

消耗や劣化が生じて現れる現象が「クラック」というひび割れ現象です。下の写真をご覧ください。

ひび割れた床材

築10年のお住いです。新築時から数年前までは定期的にワックスをご自分で塗布されていたとのことですから全体的な印象としてはとてもキレイです。ところが丸で囲っている部分をよく見ると薄く木目方向に線が見えると思います。これは表面の板が割れているのです。

化粧板がひび割れる症状がクラック

突板フローリングといって一般的によく利用されるタイプのフローリングは複数の板材がサンドイッチのように重ねられています。一番上の見える部分は化粧板といって突板フローリングでは紙一枚ぶん(0.2mmから0.6mmほど)の薄い板が使用されます。この化粧板が一旦ひび割れると、徐々に拡大していきます。

ひび割れは縦に長くなっていくばかりではなく、剥がれてくることもあります。掃き出し窓の前やダイニングテーブルの周りなど、強い日差しを受けるところやイスの足で擦ってしまう場所などではとくに負担が大きいため気をつけなくてはいけません。

どんどん進行して剥がれてくると下の写真のようになることもあります。
※これは別の物件での例です。

クラックの進行した床材

ここまでくるとフロアコーティングの威力も半減しますので、できればクラックが認められた時点で依頼するのが得策です。

なるべく早くフロアコーティングしましょう

化粧板が基材に貼られているという構造に起因することですから、仕方ないこととあきらめることはありません。定期的に欠かさずワックスと塗布したり、フロアコーティングしたりすることで発生を未然に防ぐことが可能です。実際にこちらのお客様宅でもワックスが効いているところでは発生していません。

ただし、ワックスでは上述したような負担の大きい場所では保護効果が足りないことがあります。今回、塗布したのは水系ウレタン塗料ですが、こちらの塗料は塗膜がワックスのおおよそ4倍から8倍にもなります。そのぶん床保護効果もより強力になります。

フロアコーティング後

ワックスのように定期的に塗り重ねる必要もありません。このまま使用状況にもよりますが7年から10年位は持ちますのでかえって経済的です。

今回のお客様によると「教えてくれれば、もっと早くにお願いしたのに!」とのことでした。今後、同じことを言われないよう、いまこうやって宣伝告知しておりますのでお許しください!?

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