フロアコーティングのことを良く知っているという人は世の中あまりいないのではないでしょうか。クルマや家電などは一般の人でも玄人顔負けの知識をもつ人がいます。玄人顔負けでなくてもある程度の知識は持ち合わせているのが普通です。

ところがフロアコーティングにおいては通常、右も左もわからないまったくの素人です。そのため、業者に問合せしても担当者の説明が半分も理解できないのではないでしょうか。

理解レベルに合わせてわかりやすく懇切丁寧に説明してくれる営業マンもいます。けれども、そうでない営業マンも同じくらいいます。大抵はよくわからないまま見積もり提示をうけ、値引きなどの動機付けでもって契約してしまうことになります。

それでは本当に自分にとって最適なフロアコーティングを購入できる可能性は低いものとなってしまいます。 最悪のケースではよくわからないこと利用して、とんでもなく低レベルのフロアコーティングを押し付けられるかもしれません。

どんな業種にも悪徳業者は存在します。フロアコーティングにおいても例外ではないので気をつける必要があります。 フロアコーティングについて業者へ問い合わせる前に、ある程度の知識を得ておいて損はありません。ある程度の知識があれば営業マンの説明もよりよく理解することができます。自分によって最適なフロアコーティングを選ぶというゴールへ前進することになりますのでとても重要な事だと思います。

この記事はフロアコーティングの全体像を理解していただくため作成しました。フロアコーティンに興味をお持ちの方はぜひ一読ください。

フロアコーティングを把握するための7つのポイント

1.フロアコーティングとは

フロアコーティングはフローリングに樹脂塗料を塗る施工サービスのことです。樹脂塗膜が形成されることで見た目が艶やかになるだけではなく、床を保護したり、掃除やメンテナンスを簡便にしたりする効果があります。

2.始まり

1990年代半ば頃より最初は分譲マンションのオプション商品として販売されたのが、その始まりです。ちょうどその頃から床材がカーペットや畳からフローリングがメインとなる転換期でした。2000年頃にはその販売網が拡大し多くの不動産会社や住宅メーカーが取り上げるようになりました。同時期にはインターネットにて施工を請負う会社も現れるようになります。

3.塗料成分

初期のフロアコーティングはワックスに近い成分のものが中心でした。最近ではUVウレタン塗料やシリコン塗料など各社競うように様々な種類の塗料が使用されるようになってきています。塗料によりフロアコーティングの特長が異なり、価格帯も違います。

4.仕上がり感

当初は仕上がりの光沢感が艶やかであるほど尊ばれる傾向がありました。最近ではユーザーの好みを反映して「半艶」や「艶消し」タイプのフロアコーティングをラインアップに加える施工会社も多くなってきました。

5.工事

フロアコーティングの工事は主に専門の職人が施工します。とくに資格などはありませんが、職人には熟練とある程度の体力が問われ一朝一夕では身につかない仕事です。現場で行う一種の塗装工事ということで気温・湿度などの条件や床材の種類や状態による影響を考慮しなくてはなりません。

6.目的

フロアコーティングをする主な目的は以下の4つです。

床を保護する

  • モノを落としたり、家具等を引きずったりすることによるフローリングの傷つきの制限。
  • 日射や乾湿によるフローリングの経年劣化の抑止効果。

掃除やメンテナンスの負担を軽減する

  • フローリングに汚れ落としの難しいシミがつきづらくなる。
  • ワックスによる頻繁なメンテナンスが必要ない。

滑り防止効果

  • フローリングが滑りにくくなる。

見た目がきれいになる

  • フロアコーティングすることにより光沢感や質感が向上する。

7.ワックスとの違い

ワックスがけ

フローリングのメンテナンスとしては従来からワックスがあります。しかしながらフロアコーティングははるかに高い床保護効果が期待できます。はるかに長持ちもします。ただし専門の職人による施工サービスですから費用はそれなりにかかります。 ワックスも清掃業者などが塗ることはありますが、基本的には一般ユーザーが自ら塗ることを想定しています。塗り易さを最優先しているので樹脂成分は少なく、艶出し成分としてロウが入っているものも少なくありません。そうなるとフローリング表面に形成される塗膜はさほど強くはなりません。 フロアコーティングの性能が優れているのは強固な樹脂塗膜を形成するからです。それは塗料成分に由来します。 なるだけ強固な塗膜をもちフローリングに定着する塗料がフロアコーティングには求められているのです。それゆえより良いものを求めて様々な塗料がフロアコーティングでは試されています。

コーティング施工について

床コーティング作業

フローリングは塗装の対象としては難しい部類です。木材というより加工された木質の製品だからというのがその理由です。フローリングの種類やその表面加工によってはコーティング剤が素材に馴染まず不具合が発生することもあります。 フロアコーティング専門会社ではこのような事態が現場で起こらないよう事前に密着テストを行っています。フロアコーティングがそれなりの価格をつけるのはこのような理由もあるのです。 価格といえばフロアコーティングを依頼するとき、どこに発注するかで価格は変わります。住宅建築会社やマンション分譲会社などでもフロアコーティングは取り扱っていることが多いです。けれどもフロアコーティング専門会社へ直接依頼することがもっとも費用は安くなります。インターネットで検索すると多くの業者がヒットします。 住宅建築会社やマンション分譲会社などへ依頼すると中間マージンが発生するぶん高くなるのです。

まとめ

ここまで読んでいただけたらある程度フロアコーティングについて把握できたのではないでしょうか。最初にボタンを掛け違えてしまうと最後まで誤解したままになってしまう可能性があります。営業マンの説明を正しく理解し交渉に臨むにはある程度フロアコーティングを知っていることが大切です。 当ブログでは順々にフロアコーティングの検討に有用な記事を掲載していく予定です。ぜひ参考にしてください。