フロアコーティングは新築時に行うものとの印象があるかもしれません。たしかに新築時に未使用の状態でコーティングするのは、その後の傷付きや汚れを抑制する予防という意味では大正解です。

しかしながら、入居中のマイホームや購入された中古住宅などすでに使用しているフローリングへのコーティングもとても価値あることです。

表面が剥がれ浮き上がったフローリングをリペアする

今回ご紹介するコーティング事例は築11年のマンションです。フローリングは築年数なりの消耗度ですが、まだ張替えるのはもったいないような状態です。ただし一部フローリングの表面(化粧板)が剥がれ浮き上がっている部分があります。

フローリング剥がれ

こちらの写真がその部分ですが、ちょっと分かりづらいかもしれません。そこで下の写真をご覧ください。中央の床材つなぎ目から向かって上の板がじつは剥がれているのです。(ヘラを差し込んでみました。)

浮き上がり

薄いヘラがすいっと入ることからもわかるようにフローリングそのものが浮き上がっているのではなく化粧板とか突板と呼ばれるフローリング表面の板が剥がれているのです。幅はおおよそ25cmほどあり、放置すると広がってきそうなため今回のフロアコーティングではこの部分を補修してからコーティングすることになりました。

コンビニでも買える瞬間接着剤でもいけるかもしれませんが、効果の持続性を考慮してコニシボンドさんのフローリング補修用接着剤と接着剤を注入する注射器を使用しました。

接着剤と注射器

A/Bと書かれているのが接着剤です。袋のなかでA液とB液を混合して使用します。ピンクのテープがはみ出た接着剤が床につかないために貼っています。

接着剤注入

お医者さんごっこさながらに接着剤を詰め込んだ注射器をフローリングの隙間に入れ注入します。はみ出るくらいたっぷりと使用すつのがコツです。

重し

その後は重しをしてくっつくのをひたすら待ちます。この時は翌日までこのまま置いておきました。

リペア完了

完了です!見事にくっつきました。写真はフロアコーティングの施工後ですからフローリングもキレイになっていますね。

別業者に依頼するとけっこうな費用がかかるところ…

今回はフローリングの表面の板が剥がれて浮き上がっている状態でした。もしフローリングそのものが浮き上がっている場合はキリで穴を空け注射器で接着剤を挿入します。そして隠し釘という釘を打ちます。隠し釘は打ち込んだ後、突き出ている部分を横から金槌を払うことでポキっと取り除けるようになっているフローリング用の釘のことです。もしかしたら使用する必要があるかと思っていましたがかなり強固に接着できていましたので用無しとなりました。

さして難しい作業を行ったわけではありませんが大工さんやリペアの専門業者に依頼すると2万円前後の金額がかかることでしょう。当社の場合はリペア代金としては0円!フロアコーティングをご依頼のお客様への無料サービスとして施工いたしました。

気持ち良く住まうためにフロアコーティングを選択する

最後に仕上がったリビングルームの写真を掲載いたします。フロアコーティングの種類は「フロアプロテクトAP」のマット(艶消し)使用です。光沢感のでやすいダークブラウンの床ですが落ち着いた気品のある仕上がりとなりました。

施工後

フロアコーティングすることの一番の目的は床を保護することです。床は毎日歩きますし、家具などで擦れたりします。壁紙や外壁など手で触れたりしない場所でも消耗するのですから、良い状態で長く使用するにはなるべくケアーをしたいものです。

フローリングを張り替えるとなると多額の費用がかかります。今回のように多少問題があっても補修してフロアコーティングすると張替えの時期を先延ばしすることが可能です。ご興味のある方はぜひご連絡ください。