横浜市青葉区のあざみ野に長年お住まいのS様よりフローリングのクリーニングとフロアコーティングの依頼をいただきました。入居してから10年くらいは年に1回程度ご自分でワックスを塗り管理されていたフローリングです。

ご自分でおっしゃっていたことですが「高齢ゆえ、だんだんとワックスを塗らなくなり汚れが気になる」とのことです。ちなみに御本人はご高齢者という印象がまったくない、健康的かつ活動的な方です!ただし、新築時から数年はワックスを定期的に塗っていても、いつからかやらなくなるというのは実によくあることです。いつ実行するのか、そのスケジュールを決定するだけでも家族の予定もありますし、雨が降ると窓を開けられないので塗りたくなくなります。モティベーションを維持するのは大変なことだと思います。

徹底した事前のクリーニングがフロアコーティング成功の秘訣

フロアコーティングにおいては塗る前の下地調整がとても重要です。下地調整とは簡単にいうとフローリングを掃除してコーティング剤がしっかりと密着するようにすることです。余計なものが床に付着しているようではコーティングしても剥がれるリスクがあります。今回の場合はワックス塗膜がありますので、これを汚れを一緒に取り除く剥離施工を行います。

剥離施工は剥離剤というワックス塗膜を溶かす作用のある洗剤を使用します。じつはホームセンターなどでも購入することができます。一般の方でも出来そうなものですが実際は溶けてきたワックス膜を取り除くにはウェットバキュームという水分を吸い込む掃除機がないとキレイに回収できません。また、手際よく短時間で作業を進めないと剥離剤はアルカリ性よりのものですからフローリングの隙間にはいり場合によってはフローリングが波打つなどの不具合を起こすことがあります。小範囲ならともかくリビングルーム全体などの広範囲の場合は業者に任せるのが無難だと思います。

剥離施工におけるベルカーサのこだわり

当社の作業車には常に2種類の剥離剤を積んでいます。一つは効き目が穏やかなもの。中性に近いpHで粘度のあるものです。もう一つは溶解力が強力なアルカリ性ものです。これは10倍~30倍に任意に希釈して使用するものです。また、強力なほうの剥離剤の粘度を上げるため増粘剤も常備しています。

これらをワックス塗膜の厚さや、フローリングの種類、状態に応じて使い分けています。ときには中性のもので時間をかけ作業した後に、アルカリ性のものでさっと短時間で仕上げるといった使い方もします。気温が低くなると剥離剤の効き目がやや弱くなるということもありますので、そういった場合は中性のものにアルカリ性のものを少し混ぜ合わせたりもします。また、増粘剤は剥離剤の粘度を上げ、とろりとした液になります。そうすることでフローリングの隙間から侵入した剥離剤が床材内部へ取り込まれ膨張して、波打つ等の変形を起こすリスクを低減させることができます。

上手くやらないとダメなんです!

ワックスの剥離は少しでも残してしまうとコーティングした際にその部分の光沢が上がるなど、見た目によろしくありません。そもそもコーティングが密着せず施工後短期間で剥がれることもあります。全て取り除くことが要求されるのですが、一方であまりに強い剥離剤に長時間さらされると、フローリング表面にもともと備わっているクリア層が侵されてしまいます。とくに日光に長年晒された古いフローリングや、逆に最新のシートフローリング等では注意が必要です。クリア層の一部が取れてくるとコーティングは均一な仕上がりにならないのです。変形リスクだけではなく剥離施工にはこのような、やりすぎてしまうリスクがあります。

下の写真は剥離施工を行っているところです。順序としては剥離剤塗布、擦る、吸引する、水拭き(多めの水)、吸引する、水拭き(少なめの水)という感じが標準です。剥離剤を塗布するだけでワックスが溶解し床から離れてくれればよいのですが、そうはいきません。塗布後必ずパッドで擦ります。擦る際には体育館のようなところではポリッシャーを使用しますが一般家庭ではたいてい手作業です。部屋の部分によりワックスの厚さは違いますので、手応えで判断しながら全体を擦ります。

剥離施工する職人

剥離剤塗布後、パッドで擦る作業をしています。

半分剥がれたワックス塗膜

手前の濃い部分がワックス塗膜に覆われた部分、奥は剥がし終わりキレイな床が現れてきました!

キレイにしたらフロアコーティングで床にプロテクションを

徹底した剥離施工による下地調整後は水性ウレタン塗料でコーティングします。当社が採用するのはBona社の重歩行用の仕上剤です。EUのメーカーのもので商業施設など毎日の歩行量の多いところへの使用が推奨されている塗料です。特徴はとても強靭な塗膜を形成すること、同時に日本よりもはるかに厳しいEUの規格の安全性を備えることです。

剥離後の廊下

剥離施工後の廊下です。限りなく新築時の状態に戻りました。

フロアコーティング後の廊下

ご希望によりグロス(艶あり仕様)でフロアコーティングしました。(半艶や艶消しも可能です)

仕上がりにはS様も大変喜んでいただきました。次回のメンテナンスはおおよそ10年後になります。10年後は剥離施工は必要ありません。当社の水性ウレタンコーティングの場合は表面のクリーニングのみで上から重ね塗りが可能です。手間が省けるぶん次回はかなりお安くもなります。

横浜市青葉区あざみ野なら当社から車で約15分。すぐにお見積りいたします。ご興味のある方はぜひご相談ください!